~見えない場所だからこそ、見逃さない~
日本の気候は高温多湿で、特に台風や集中豪雨の後は住宅にとって過酷な状況が続きます。雨風の影響を受けるのは屋根や外壁だけではありません。床下こそ、実は最も影響を受けやすく、見落とされがちなポイントです。今回は、台風や豪雨のあとに確認しておくべき「床下のチェックポイント」と、もし異常が見つかった場合の「対処法」、そして再発防止のための対策について解説します。
なぜ床下チェックが必要なのか?
台風や豪雨によって、一時的に床下へ雨水が流れ込んでしまうことがあります。そのままにしておくと、湿気がこもり、木部の腐食やカビ、シロアリ被害など、住まいの寿命に関わる深刻な問題を引き起こす可能性があります。床下は住まいの土台であり、建物全体の強度に直結する場所です。普段目につきにくいからこそ、定期的な点検と早めの対処が重要なのです。
台風・豪雨後に確認すべきチェックポイント
1. 湿気や水たまりの有無
床下に水が溜まっていないか、湿気が異常に高くなっていないかを確認します。コンクリートや土壌の表面が濡れていたり、水が抜けきっていない場合は注意が必要です。
2. 木材の腐食や変色
柱や土台など木部が黒ずんでいたり、表面にフワフワした白カビが見られる場合は、湿気による劣化が始まっているサインです。
3. 異臭の発生
カビ臭、下水臭、湿気のこもったようなニオイがする場合は、床下の通気が不十分な可能性があります。
4. シロアリや害虫の兆候
羽アリの抜け殻、蟻道(ぎどう:シロアリの通り道)、木材の表面の崩れなどが見られる場合は、シロアリ被害の恐れがあります。
5. 換気口の状態確認
基礎の換気口が泥や草木で塞がれていないかを確認します。換気が滞ると湿気がこもりやすくなります。
被害を発見したときの対処法
軽度な湿気やカビなら…
・晴天時に床下の点検口を開け、空気を循環させる
・床下換気扇を設置して、強制的に換気する
・除湿剤や防カビスプレーの活用も効果的
水たまりや構造への影響がある場合
・床下の排水処理を優先。ポンプなどで速やかに排出
・乾燥後、防腐処理・防カビ処理の実施を検討
・構造材が劣化している場合は、専門業者に相談
※ DIYでの処理が難しいと感じたら、必ず専門家へご相談ください。
再発防止のためのポイント

床下換気扇の導入
湿気対策には、自然換気だけでなく、強制換気によるコントロールが効果的です。とくに梅雨時期や台風シーズンに向けて事前設置をおすすめします。
セイホープロダクツのご提案
セイホープロダクツでは、45年以上にわたり床下換気の課題に向き合い、製品開発・改善を重ねてきました。
・実績豊富な床下換気扇シリーズ
・湿気やカビ、シロアリ被害の抑制
・省エネ設計、静音設計にも対応
・点検(※1)、相談サービス(取扱販売店経由)
(※1:地域によっては対応が出来ない場合や出張交通費が別途必要になる場合があります。)
「まだ被害はないから大丈夫」と思っている方こそ、予防が大切です。一度傷んだ構造材は元には戻りません。だからこそ、早めの対策が住まいを守ります。
まとめ
台風や豪雨のあとは、見えない床下にもダメージが蓄積しています。
湿気、カビ、シロアリ――放置すれば、やがて床鳴り、ブカブカした床、そして住宅の耐久性低下につながります。
床下の通気環境を見直すことは、家族の健康と暮らしの安全を守る第一歩です。
ぜひこの機会に、ご自宅の床下を点検し、必要な対策を進めてください。